施術スタイルいろいろ
自分用のメモでもありますが、今回は施術のスタイル。
僕は施術法によって、得意不得意な部位があると思っておりまして
「良いもの(自分にとって気持ちいい)は取り入れる」がポリシーです。
様々な施術法を、お客さんのその日の状態に合わせて切り替える為
「あなたの手は変わっている」とよく言われます。
下記以外にも、まだまだ世界にはたくさんのスタイルがあるはずです。
- 指圧、マッサージ
- 足つぼ、リフレクソロジー(台湾式、英国式、日本式)
- 顔つぼ、頭つぼ
- 野口整体
- 操体法
- 共鳴法
- タイ古式マッサージ
- 推拿
- ロミロミ
- リンパドレナージュ
- 気功 ※2018年ぐらいから存在を否定しなくなった
僕がこの業界に入った時教わったのは、
指圧、マッサージ、英国式リフレクソロジー、頭つぼ、でした。
他は独学です。
書物等で得た情報を、合ってるか間違っているか、
実験台になってくれる人の反応を見て試行錯誤しながら
ひとつひとつ、技の精度を高めていっています。
この記事では施術法の名称だけ残しておきますが
いずれも僕が興味を持って日々調査している施術法です。
興味があれば検索してみてください。
名称を知っているだけでも新たな施術の糸口が見つかったりするかと思います。
未経験の方がもみほぐし業界へ入るには
今回は、業界の入り方について書いておこうと思います。
昔はこういったリラクゼーション業界って
脱サラしたい人に人気だったみたいで、
仕事の後、専門学校みたいなところで手技を習得して
現場に入るっていうのが一般的だったみたいです。
現在は、路面のニッキュッパ(60分2980円のお店)が台頭し始めた影響で
専用の研修センターや、提携している整骨院等で
1~2ヶ月程度研修を受けて、最低限の施術ができるようになってから
現場に放り入るのが一番の近道です。
今も専門学校とかはなくなっていないと思いますので
ホームページ等を見て学びたい手技があれば
(●●式整体とかそこの人が考案したもの、タイ式、等)
専門学校に通うのもありです。
学校は、コネ(就職のサポート)や、
気の合う仲間(将来一緒にお店をやれるかもしれない人)が
見つかる可能性があります。
結論
- てっとり早く業界へ入る為には、どこかの店舗で研修を受けるのが近道です。求人はタウン情報誌などに頻繁に掲載されています。店頭での求人募集の貼り紙もよく見かけます。
- 学びたい手技にこだわりがあれば、専門学校に行ったり、サロンの店長に弟子入りするのも良いでしょう。
店舗によって、流派と言いますか手技が異なります。
自分が受けてみて気持ち良い店があったら
人を募集していないか、未経験でも入れるか聞いてみるのがよいでしょう。
最後にですが、この業界は入ってからがスタートです。
技術はもちろんのこと、人間的にも成長し続けないと
いずれ技術、売上共に伸び悩むことになるでしょう。
日々、精進、です。
入店時に確認しておきたいこと
今回は(僕が)入店時に確認しておきたいことについてまとめます。
「面接の時、何を聞いていいかわからない」という方はご参考頂ければと思います。
この業界、入店後びっくりするような速度で辞める方がたくさんいます。
それこそ休憩に入ったきり帰ってこない、とか・・・
スピード退職される方の理由を考察すると、
「この店舗は稼げない」と見切りをつけられたか
「店の雰囲気(スタッフ)が合わない」この二点が多そうな気がします。
待機時間が長い時があるので、気の合わないスタッフと
長時間一緒にいるのが耐えられないのでしょう。
※僕も実はワンオペの方が気が楽です。
この業界、何故か仲良くなれるスタッフがなかなか見つかりません。
私だけ?
店舗とのミスマッチを防ぐ為にも
自分が譲れないポイントを押さえて質問しましょう。
求人費も高いですので、お互い不幸になります。
- お給料について、歩合率は何%からスタートか。メニューの税抜か税込、どちらの価格に対する歩合か確認
- クリームやオイル使用料など、毎月固定で引かれる金額はあるか、いくらくらい引かれるか
- 施術保険には入っているか。入っているようならいくら費用がかかるか、給料から引かれるか
- (経験者は)施術の流れが決められているか。自分の施術をしても良いか
- どんなコースがあって、自分にできないコースがあるか
- 自分が働く時間帯で、どれくらいのお客さんが平均して来るか
- 自分が働く時間帯は、何名体制の時間帯か
- 自分が働く時間帯のスタッフの年齢層
- 聞けるようであれば、平日の売上、土日祝の売上
- 遅刻や急遽欠勤する時になった際のペナルティ有無
- 退職する際は何ヶ月前に言ったら辞められるか
入店の前に実際にお客さんとして下見に行くこともお勧めします。
どんな接客、言葉遣いをするか探っておきましょう。
お給料も大事ですが、スタッフ同士の人間関係が悪い店は
人の入れ替わりが激しく、次第に出勤したくなくなってきます。
人を入れれば入れるほど、オーナーは儲かるので
スタッフの性格バランスを考えず
来る人来る人入店させるような店は地雷だと思ってください。
もみほぐし業界の良いところ、悪いところ
今回は業界未経験の方が面接に来た時に伝えている
もみほぐし業界の良いところ、悪いところを書いていこうと思います。
これは自分用のメモでもあります。
良いところ
- 働く時間に融通が利き、Wワーク、副業にしやすい
- 業界全体的に人手不足が深刻。全国主要都市であれば、比較的にすぐ就業できるので、一度習得すれば一生の技術となる
- 身体への知識が深まり、自身の健康にも繋がる
- (自身がまだ若い場合)お客さまや同僚に年配の方が多い為、その年代の方と仲良くなるスキル、話術が身につくことがある
- 独立して自分の店を持てる可能性が出てくる。開業資金も少ない
- 仕事でチームワークが少なく、自己完結型の仕事が好きな人に向いている
- 良い仕事をすれば、お客さんが「ありがとう」と言ってくれる。「人のお役に立つ」自己肯定感で満たされる
- 努力した分、必ず結果が返ってくる
- 温浴施設内の店舗の場合、まかないや、業後お風呂に入ることができる場合がある
太字で書いた部分が特に響く人は、この業界に向いている人かと思ってます。
僕は22歳からいろんな仕事を1社1年~3年くらいの期間で転々としましたが、
唯一長続きしているのがこのもみほぐしというお仕事です。
この太字3項目、特に「努力した分、必ず結果が返ってくる」が
やりがいに繋がっていると強く感じます。
勿論、サボった分もモロに返ってきます。
いろんな職場で努力し結果も残したつもりですが、
年功序列だとか、周りの空気を読めだとか、
仕事をしない人に足を引っ張られたりだとか・・・
いくら効率化して仕事を早く終わるような仕組みを作っても、
仕事をどんどん積まれ、人の10倍くらい仕事しても
早く帰る人は悪、頑張ってるフリをする人が良、と評価される企業が多く疲弊しました。
もみほぐし業界はこれが全く無いとは言い切れませんが、少ない気がします。
話がそれましたが・・・
悪いところ
- スタートアップの収入がきつい。未経験者が研修から始めると、研修期間は交通費もでず無給のところが多い。店舗によっては研修費を徴収するところもある
- 誤った施術をすると、指や身体を痛めることがある
- 指名がとれないと売上が安定しない ※勤務する店舗による
- 新規オープンのお店でない場合、既存のお客さんが先輩の指名であることが多かったり、研修上がりのスタッフを敬遠されたり、順番が回って来にくい ※先輩の配慮にもよる
- 同僚が金にがめついと、嫌な思いをすることがある
- 暇な時間や、一人の時間が耐えられない人には向いていない
- すぐに結果が出ない。すぐにお金が必要な人には向いていない
- 両拇指が育つまで(親指が自重の圧に耐えられるような強度になるまで)半年、ないし1年くらいはかかると思われる。両拇指が育っていないと強圧希望のお客さんを満足させることが難しい
- 法的にグレーな業界なので法改正が入ったり(国家資格が必要になったり)すると、業界全体が潰れる可能性がある
悪いところの太字、店舗によりますが、めちゃくちゃ暇な時もあります。
「すぐに高収入!」みたいな人も店舗を乱します。
無給かつ、暇でも発狂しない資質が必要です。
自分の技術にもよりますが、入店から早くて3ヶ月、
通常は半年から1年くらい、結果が出てくるのに時間がかかります。
最低限のことをしていたら(掃除とか店頭挨拶とか)
暇な時に携帯を触ったり、自由にしててよいか確認した方がいいと思います。
受付も立った方が良い人と、立たない方が良い人がいると思うと自分理論を伝えます。
僕の店舗はお客さんにさえ嫌な思いをさせなければ
自由にしてくれたらいいと思っています。
施術者が心身共に健康でないと良い仕事はできません。
専業でやってると だいたい家より店舗に居る時間の方が長いですからね。
Wi-Fiないと死んじゃう。。
もみほぐし業界のお給料
今日はもみほぐし業界のお給料体系について記述しておこうと思います。
正直なところ、もみほぐしスタッフはそんなに儲かりません。
給与体系が完全歩合制(1人施術して自分の取り分が何%か)であることが
業界スタンダードで、お客さんの来ない待機時間はお給料が一切発生しません。
店舗や働くスタッフの指名本数にもよりますが、
拘束時間あたりで時給換算すると最低賃金を割ることが多く、
よほど効率良くお客さんにつけないと
それなりのお給料にはならないことを前述しておきます。
どんな人が働いているかまとめてみました。
- トッププレイヤー(出勤時間帯が全枠指名で埋まるような人)
- 店長手当のようなものをもらっている管理職
- 安月給でしこたま働かされている平社員(多分ノルマ有)
- 副業や、パートアルバイターのような方
- 4かつ業界未経験の新人さん
この業界に興味を持った人は、5から初めて、半年~1年くらいかけて4になります。
5の頃は、技術、接遇共に未熟で、お客様もつきにくくたいへん苦しい時期です。
4になっても稼ぎは少ないです。
4、5の給与体系で話を進めますが、だいたいの店舗が歩合率が、
コースの値段の半分から少し下~少し上くらいな印象です。
数値にすると40%~60%くらい。
60分が3000円のお店で歩合率50%として、
単価3000円 × 歩合率50% = 1人1500円
8時間働いて、60分のお客さん4人くらいつけるだろう、みたいな甘い目測で
1500円 x 4人 = 日給6000円
まあボチボチ稼げるかな、みたいなイメージで入店してしまうと思います。
自分の勤務時間にスタッフが何人いるかにもよりますが
実際は混雑店でも無い限り、8時間で4人はなかなかあたれないかと思われます。
※勤務時間に1人しかスタッフがいない場合は、お客さんを総取りできます
平均すると、せいぜい1~2人程度でしょうか。
8時間拘束で、1500円~3000円のお給料、耐えられるでしょうか?
ゼロの時も日によってあります。
8時間働いて無給の日、結構精神的にキツイです。
ここまで読んで「普通のアルバイトを探そう」と思った人は正常かと思います。
この数字を突き付けられても「やってみたい!」と思える方は素質がありそうです。
(もしくはお金と時間に余裕がある方)
ぜひ一度この業界を体験してみてください。
給料が少ない苦しい時期を乗り越えると、
それなりに楽しいお仕事になると僕は思っています。
最後に。
どうしたらこの仕事を専業にできるかですが 、
専業でやっていけるのは、1~ギリギリ3になります。
ちなみに全部お休みは少ないです。
働けば働く程、身体を壊すリスクも高まります。
4で頑張っていると、オーナーから3の待遇のお声掛け頂いたりします。
3で頑張っていると、2に到達します。
社員、店長への誘いを無視し続け、努力を怠らないと
1のポジションに辿りつける可能性が出てきます。
1に到達すると、独立して自分の店を持つこと(オーナーへ昇格)も視野に入ってきます。
今回はもみほぐし業界のざっくりとしたお給料についてご説明しました。
どうしてもやってみたい方は、まず生活できる本業をやりつつ
副業から始めることを強く勧めております。
もみほぐしというお仕事
はじめまして。
リラクゼーションというジャンルの業界でお仕事をしております。
街で見かける「もみほぐし60分●●円(税抜)」とかいうお店や、
スーパー銭湯なんかの温浴施設で「ボディケア」「フットケア」とかのお店がこれにあたります。
(この投稿の現在は、温浴施設のボディケアルームの店長を任されております)
人様のお身体を揉んだり、押したり、叩いたり、伸ばしたりして
「心身共に良い気持ちになって頂く」そういったお仕事です。
資格とかは要りませんが一応技術的なお仕事なので、
日々、技術や知識が積み重なっていきます。
ある日ふと、「自分が死んだら今までの積み重ねが消えてしまうのだなぁ」と
何とも言えない気分になり、自分の技術や知識が誰かの役に立つといいなと記録を始める次第です。
このブログで「もみほぐし」というお仕事に興味を持ってくれたり
身体のことで悩んでいる誰かのお役に立てば嬉しいなと思います。
最後になりましたが、すごく久しぶりにブログというものに携わりますので
今後ともどうぞお手柔らかにお願いいたします。